1月 19, 2021 ディスカウント・ストア 流通業 0

ウォルマートは、送金サービス大手のウェスタン・ユニオンと提携した送金サービスを今春から始めると発表した。同社は、200­ヵ所以上の国と領土で55万のサービス・エージェントのネットワークを持つ送金サービスの最大手の1社である。送金料など具体的な詳細は明らかにされていないが、価格競争力を重視するウォルマートのサービスとして、かなり廉価な手数料になると予測される。ウォルマートの金融サービスは、マネーセンターと呼ばれ、クレジット・カード、デビット・カード、送金、ギフト・カード、小切手の現金化、マネー・オーダーなどが提供されている。送金に関しては、マネーグラムなどと既に提携しているが、サービス・エージェントのネットワークでは、ウェスタン・ユニオンの方が充実している。ウォルマートの顧客には、銀行口座を持たない人達も多く、彼らが良く利用するウェスタン・ユニオンとの提携は、同社の顧客に対してメリットが高いと思われる。

昨年の12月には、連邦預金保健公社(FDIC)が、銀行以外の企業による興業銀行の設立を認める判断をしており、今後、ウォルマート、Amazon、フェースブックなどによる銀行設立が可能となった。興業銀行は基本的には顧客に対するローンの取り扱いが中心となるが、通常の小売銀行に発展する可能性はある。既に、クレジット・カードの決済などを扱うスクエア、学生ローンを扱うネルネットは限定認可されており、日本の楽天も申請中である。アメリカは、これまで70年以上、金融と商業の分割を原則としてきたが、オンライン・サービスの急増とともに、今後変わっていく可能性は少なくないのである。