2月 18, 2021 ディスカウント・ストア 流通業 0

ウォルマートは、1月31日で終わった2021年度第4四半期および通年の業績を発表した。第4四半期の売上は7.4%増加して1510億ドル、会員費を含む総収入は7.3%増加して1521億ドル、営業利益は3.1%増加して55億ドル、純損失は21億ドル(前年度は41億ドルの黒字)、1株あたりの損失は$0.74(前年度は$1.45の黒字)だった。損失は、日本と英国子会社の株式大半を売却した事による評価損が主な要因である。2021年度全体では、売上が6.8%増加して5552億ドル、会員費を含む総収入は6.7%増加して5592億ドル、営業利益は9.6%増加して2255億ドル、純利益は9.2%減少して135億ドル、1株あたりの利益は8.5%減少して$4.75だった。

部門別では、ウォルマートUSの売上が7.9%増加して996億ドル、既存店売上は客数が10.9%減少、客単価が21.9%増加(eコマースは69%増加して6.2%寄与)、全体では8.6%増加した。営業利益は17.4%増加して52億ドルだった。国際は、売上が5.5%増加(為替の影響を除くと6.3%増加)して349億ドル、営業利益は12.8%減少して10億ドル、サムズ・クラブの売上は8.1%増加して165億ドル、既存店売上は客数が8.4%、客単価が2.2%(eコマースは2.8%寄与)で全体では10.8%増加、営業利益は1.3%増加して4億ドルだった。

通年ではウォルマートUSの売上が8.5%増加して3700億ドル、既存店売上は8.6%増加、営業利益は10.0%増加して191億ドルだった。国際は、売上が1.0%増加(為替の影響を除くと5.2%増加)して1214億ドル、営業利益は8.6%増加して37億ドル、サムズ・クラブの売上は8.7%増加して639億ドル、既存店売上は11.8%増加、営業利益は16.1%増加して19億ドルだった。*既存店売上はガソリン販売を除く

2022年度は為替の影響を除いた総収入で減少、英国や日本など分離部門の影響を除くと1桁の前半で増加、US及びサムズ・クラブの既存店売上はガソリン販売を除いて1桁台の前半で増加、営業利益が多少増加、1株あたりの利益は分離部門を除いて横這いから多少の増加を予測している。設備投資は、サプライ・チェーン、オートメーション、顧客経験改善とテクノロジーにフォーカスして140億ドルを計画している。

CEOのダグ・マクミランは、革新とスピード、顧客中心のビジネス・モデル、全てのステークホルダーに対するバリューの共有を戦略としてあげている。設備投資によって、2年以内にeコマースを1000億ドルに拡大、広告収入を数年で数十億ドルに拡大、小売に加えて保健や金融のサービスを加え、ウォルマートの顧客に対するエコ・システム構築を計画している。これは、アップルなどテクノロジー企業の、ハードウェアからソフト/娯楽などサービスも含んだエコ・システムを、小売業として造る試みである。定期契約のウォルマート+もその一環となるが、先ずサプライ・チェーンなどサービス体制を確立して、その後付加ベネフィットを加えていくと投資家宛のプレゼンテーションで述べている。

電子コマースの成長によるトップラインの急増を、利益も含み維持するために、英国や日本の不採算地域からの撤退、買収したオンライン・ビジネスの整理、フルフィルメントを含むサプライ・チェーンの改善とオートメーション、そして付加サービス収入によって、利益性を改善していくという事である。

この発表後、同社の株価は7%弱下がっている。