5月 13, 2009 スーパーマーケット デパートメント・ストア 流通業 経済 1

スーパーマーケット・チェーン大手のセーフウェーの株主会議が開かれた。特に大きな変更は無かったが、CEOのスティーブ・バード氏が、2008年—2009年の業績の推移などを述べた。景気後退下で食品小売チェーンとしても少なからず影響を受けているが、対応策としてここ数年続けているコスト圧縮が効果を表している。売上は441億ドルと4.2%ほどの成長だが、利益は5.5%増加して9億6,530万ドル上げている。結果、キャッシュ・ポジションが71.6%増加して1億500万ドルとなっている。店舗のライフスタイル・ストアへの改装も80%は終わっており、今年度は設備投資も昨年度の16億ドルから10億ドル程度に減る予定である。財務的には非常に強い立場にあり、今後の資金需要の手当も十分ついており、景気の回復時にはさらに強い企業となると確信している。プライベート・ブランドの“O”の成長は素晴らしく、1年目で1.6億ドル、3年目となる今年は4億ドルの売上を持つブランドとなっている。最近加えられた、“イーティング・ライト”や“ウォーターフロント・ビストロ”などの評判は良く、今後他社や、他チャンネル、他国への販売を拡大していく。ザ・マーケットで知られる小型店舗に関しては、まだ実験段階だが今年はあと2箇所開店する予定である。傘下のブラックホーク・ネットワークが扱うギフト・カードのビジネスが30%以上成長しており、今後、国内の他社への販売だけではなく、カナダ、イギリス、オーストラリが、フランスなどにも拡大していく予定である。5月11日に開かれたオバマ大統領とのヘルス・ケアに関する会議にもバード氏は出席しており、セーフウェーが進める社員の保健に関するプログラムのコスト管理に対して大統領からコメントがあった。同社はここ数年高騰が続くヘルス・ケアのコストをほとんど同レベルに押さえることに成功している。他にも社会貢献などに関しても述べられたが、全体として非常に前向きな企業としての印象を得た。ひとつ不思議なのは、このセーフウェーの株価が低迷している事である。現在のPE(株価/利益)は9.14とクローガーの11.32やウォルマートの14.75,ターゲットの14.14などに比べてかなり低い。今後期待できるのかも知れない。
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百貨店チェーン最大手のメイシーは、5月2日で終わった第4四半期の業績を発表した。売上は9.5%減少して52億ドル、損失は8,800万ドル(昨年度は5,900万ドルの損失)、既存店売上は9.1%減少した。損失ではあるが、この結果は予想より良く同社の株式は1.6%値上がりしている。

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国勢調査局の発表によると、4月の小売額の推定値は季節調整済で、前月より0.4%下がった。前年度比較では10.1%の減少である。また、3月の小売額は.2%から.3%へ調整された。このうち車とそのパーツを除くと、—0.5%となる。内訳は、車とパーツ:+0.2%、家具と雑貨: –.5%、家電: –.8%、建築資材など: +0.3%、食品と飲料: –.0%、保険関係: +0.4%、ガソリン: –.3%、アパレル: –.5%、スポーツ用品、趣味、音楽関係: +0.3%、ジェネラル・マーチャンダイズ: –.1%,百貨店: –.2%,雑貨: –.1%,無店舗販売: –.1%、飲食店: +0.2%となっている。全体でマイナスではあるが、建築資材、スポーツ用品、飲食店などの成長は、消費者の必需品以外の消費が増加していることを示しており、明るい兆しである。