最近のティーン・エージャーはアパレル・チェーンなどの売上回復を助けている。彼らの親と違って家のローンの支払いもなく、もらった小遣いは、気分次第で全部使える立場にある。モールに滞在する時間もたっぷりあり、友達どおしの流行などに敏感な彼らは、ゲームやプリミアム・ジーンズなどにお金を払うのに躊躇がない。これらの所謂フリー・スペンディングな特徴を持つ若年層の購買が、景気後退時には、親の意向によって抑えられていたようだが、今年の初め頃から復活している。その結果はアバークロンビー&フィッチの売上などに顕著に表れており、実際同社の売上は、20ヶ月続いて減少したあと、1月には8%増加している。こういった傾向は、アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ、エアロポスタル、ウェット・シールなどのヤング・アパレル・チェーンだけでなく、百貨店のメイシーやフォーエバー21などでも観られている。同じようにベスト・バイなどでも、ビデオ・ゲームや電子機器などのティーン・エイジャーに対する売上の回復が観られる。しかし、彼らの購買力はほとんどが親のもので、アルバイトの職が減っているなど、世帯の所得差などによっても違いは表れている。ロサンゼルス・タイムズ
景気後退下でも幼児・子供用品の売上は一番堅調だった。親が切り詰めても子供にはある程度自由にさせる傾向がアメリカにもあるようである。勿論、それが出来ない失業などの状態にあれば別だが、現在でも90%以上の人達は働いており、家屋にしても、3割の人達は完済、残りの8割の人達はバブル時に無理な借金はしていない。心理的な節約ムードも、子供達に対しては一番早く緩められているという事であろう。