3月 31, 2010 ドラッグ・ストア 流通業 0

ドラッグ・ストア・チェーン大手のライト・エイドは、2月27日で終わった第4四半期の業績を発表した。売上は3.6%減少して64.6億ドル、既存店売上は2.4%減少、損失は2億840万ドルとなった。これで損失は11四半期目となり、カナダのジーン・コウテューから買収されたエッカード・ドラッグ・チェーンによる負債と、景気後退の影響が続いていることになる。同期の処方箋数は前年度と比べて1.7%減少しており、フロント・エンドの既存店売上も2.6%減少している。粗利は前年度の25.7%から25.9%に微増している。同期に138カ所の店舗を閉鎖、17カ所の店舗を開店し、全社で4,780カ所のチェーンとなっている。現CEOのメリー・サモンズ氏は、今年の6月で退任し、現社長のジョン・スタンドリー氏がCEOに就任する。同氏は現在実験中のウェルネス+ロヤリティー・カードの結果が良く、今後チェーン全体に広げる予定だと述べている。今年度となる3月の既存店売上は0.1%増加したとリポートされており、今年度予測の−1%から+1%通りの推移である。

決して好調とは云えないが、在庫適正化、経費圧縮はすすんでおり、EBITDAベースは予測通り9億6,500万ドルほどあげ、資金面でも7億ドル以上の信用枠を残しており、差し迫った倒産の危機はないようである。しかし、競合他社であるウォルグリーンズやCVSには全体的に遅れを取っており、今後著しい改善がない限り、売却などの可能性は残っていると思われる。