4月 26, 2010 ディスカウント・ストア 流通業 0

カリフォルニア州、サンフランシスコにある連邦控訴裁判所第9巡回区は、ウォルマートに対して提訴されている給料や昇進での男女差別に関する訴訟に関し、集団訴訟を認める判断を下した。11人の判事のうち6人が認める僅差だったが、ウォルマートは150万人の同社の女性社員と争う裁判となり、もし敗訴すると何十億ドル規模の賠償責任になる可能性がある。元々は2001年に6人の女性社員によってサンフランシスコの連邦裁判所に提訴された訴訟であるが、集団起訴ではなく個人の訴訟として争われるべきだと訴え、地方裁で2回、控訴裁で1回退けられ、今回改めて集団起訴が認められる判断が下された。ウォルマートの、「企業としての男女差別はなく、店舗毎に争われるべきである。相手が多すぎて弁護が不可能」との訴えは退けられている。実際の裁判で敗訴したわけではないが、ウォルマートにとっては頭の痛い問題を抱えることになる。ロサンゼルス・タイムズ