4月 28, 2010 スーパーセンター スーパーマーケット ディスカウント・ストア リミテッド・アソートメント・ストア 流通業 0

ウォルマートは、これまで食品と雑貨を合わせもつ大型店舗の展開で成長してきた。しかし今年の年次報告のなかで、CEOのマイク・デューク氏は、革新的な新しいフォーマットで今後成長すると述べている。詳細は説明されていないが、最近、同社の発表で、小型の食品店やオンライン購入のピックアップ店などの可能性がのべられている。実際、スーパーセンターの開店は、2007年の132箇所から2009年には49箇所まで減少しており、既に2,747箇所あるスーパーセンターは、新規に開店できる適当な立地がないのではないかと云われている。先月の投資家のコンフェレンスで、ウォルマート米国のCOOであるビル・サイモン氏は、都会地域の顧客に対応した、ドライブ・スルーが付加された効率の高いフォーマットが検討されていると述べている。同社は、152箇所のネイバーフッド・マーケットと4箇所のマーケットサイドを展開しているが、前者は42,000平方フィートで大きすぎ、後者はあまり成功していない。ウォルマートは認めておらず、違う分析をする人達もいるが、小型のリミテッド・アソートメント店舗が、新しいフォーマットとして検討されていると推測する情報筋もいる。スーパーバリュー社は、同社のセーブ・ア・ロットを5年で倍増させると云っており、現在31州で1,084店舗のアルディは、過去12ヶ月で83箇所の新店を開店しており、今年中にさらに72箇所開店する。ダラー・ストア・チェーンに加えて、これらの店舗は、アイテム数も通常のスーパーマーケットの5%ほどである1,400から1,800と少なく、生産性の高い運営をしており、ウォルマートの市場シェアを浸食している事は明白である。ウォルマートの、新しいフォーマットの出現はすぐそこに迫っているかも知れない。WSJ

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ウォルマートの発表によると、価格競争が続いている英国で、子会社のアズダはその価格競争に終止符を打つ最低価格保証を始めた。28日の朝7時から始められた保証は、8種類以上の商品を購入して、その合計が競合他社より高かった場合は、その差額と1ペニー(ペンス)を返金するというものである。該当商品は、ナショナル・ブランド自社ブランドの13,000アイテム以上となり、値引き競争の終わりであると述べられている。アズダの顧客は、購入した商品を、次の日の午前9時以降に、同社のサイトで最低価格の確認が出来る。このサイトは独立した別のサイトが運営しており第3者の立場でアズダで販売されているグローサリーの70%程の価格比較をしている。基本条件はいくつかあるが、28日以内の比較であることと、ホーム、家電、ガーデン、娯楽、ハードウェア、スポーツ、ジョージ、キオスク、宝飾、調剤、オプティカル、ガソリン、写真、クリーニングは含まれない。また、一ヶ月25ポンド以上の返金、又は10回以上の返金も認めらない。通常こういった価格保証から除かれるBOGO(一つ購入すると二つ目が無料:50%引き)も含まれている。これで価格競争が終わるのか、それともテスコが新たなロヤリティー・プログラムを使った販促を始めるか興味深い。