2月 21, 2011 娯楽レンタル・販売 家電・電子機器チェーン 流通業 0

倒産申請中のビデオ・レンタル・チェーンであるブロックバスターに対して、債権者グループが、総額29,000万ドルで買収の意向があるとリポートされている。この提案は、ヘッジ・ファンドのモナーク・アルタナティブ・キャピタル、オウル・クリーク・アセット・マネージメント、ストーンヒル・キャピタル・マネージメント、バーデ・パートナーズなどからなるグループで、所謂「ストーキング・ホース」と呼ばれる買収提案となり、この価格が今後の売却提案額のベースとなる。このグループは、コバルト・ビデオと名付けられており、ブロックバスターの優先担保付債権の50%以上を保有、債権者運営委員会の委員でもある。ひとつの問題は、別の大債権者であるカール・C・アイカーン氏の動きである。この買収にあたって、ブロックバスターが609カ所の閉店を始める事が条件で、会社更生できない場合は、清算する権利も保留している。ブロックバスターにとっては、買収による速やかな更正を期待している。小売業にとって、長期にわたる倒産プロセスは顧客を失う要因ともなる。同社のCEOのジム・ケインズ氏は、「会社の為に、この買収によって倒産のプロセスを速めるつもりです。他の買収提案を勧誘する触媒ともなります。」との声明を発表している。買収には、倒産法廷判事の承認が必要で、もし得られればその後30日間の猶予で入札が出され、その後1週間で落札されることになる。同社は420日までに買収決定の法廷審問を終えたい述べている。ブルームバーグ紙

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先日売価のEDLP移行をリポートされた家電小売チェーン大手のベスト・バイは、株主のリターンを増やす為のリストラ案を発表した。案は三つの成長戦略、トルコと中国での運営のリストラ、アメリカ国内のサプライ・チェーンの変更からなっている。成長戦略では、成功しているベスト・バイ・モバイルの小型店の積極展開をあげており、2012会計年度に150カ所の新店を開店し総数を325カ所とする。中国で伸びているファイブ・スター店を40カ所から50カ所2012会計年度に開店し、総数で210店舗とする。国内のベスト・バイの大型店舗は6カ所から8カ所の開店とし、過去3年の売場面積の増加率である5%を1%以下に減らす。一方業績の良いカナダ、英国、メキシコでは2012会計年度にベスト・バイ店舗を18カ所開店する。トルコからは撤退、中国でもベスト・バイの店舗を9カ所閉鎖後、違ったフォーマットで2カ所再開店、これらの店舗運営サポートをファイブ・スターの既存の運営に統合する。アメリカ国内では、サプライ・チェーンを見直し、生産性を上げ、顧客サービスを高めて経費を節減する。

これらリストラによって、資産の評価損、リース契約破棄の経費、閉店費用、解雇費用、在庫調整額などで22,500万ドルから24,500万ドルの経費を予測している。大部分の経費は2011年の第4四半期に計上され、残りは2012会計年度に処理される。一方リストラによる節約分は年間6千万ドルから7千万ドルを2013会計年度までに予測している。これらの多くは、中国とトルコの店舗での損失とITのインフラ経費の節減から得られるとしている。ビジネス・ワイア