2月 24, 2011 ディスカウント・ストア 流通業 0

ディスカウント・ストア・チェーン大手であるターゲットは、129日で終わった第4四半期の業績を発表した。総売上は2.4%増加して206.6億ドル、利益は10.5%増加して10.4億ドル、既存店売上も2.4%増加した。通年では総売上が3.1%増加の673.9億ドル、利益が17.3%増加して29.2億ドル、既存店売上は2.1%増加した。第4四半期の粗利は、Pフレッシュへの改装と、レッドカードの5%割引などによって0.4%下がり28.7%となっている。Pフレッシュへの改装は2010年度に341カ所を終え、2011年度にも約380カ所を予定している。新店は3月に6カ所、第2四半期以降には15カ所ほど予定されている。2012年には都会の小型フォーマット店が、「シティー・ターゲット」のバナーで、シアトル、ロサンゼルス、シカゴ、サンフランシスコなどで開店される。さらに、2013年には100カ所から150カ所の店舗がカナダで開店予定で、売上、利益とも貢献すると予測されている。これらが予定通りすすめば、67年で総売上が1,000億ドルに達する。売場では特にモバイル・キオスクが伸びており、今後下取りプログラムを導入して伸ばしてく。オンライン販売を含めた、マルチ・チャンネル販売の将来性が高く、2011年度第3四半期に予定している、オンライン販売の自社運営(現在はアマゾンが協力)も含めて増強していく。

ターゲット顧客の違いによって、ウォルマートとターゲットは明暗を分けたようである。ウォルマートが中流以下の顧客を中心にしているの比べ、ターゲットは中流以上である為、これらの世帯の経済状況が改善しているのだろう。中流以下の世帯は、依然高い失業率、ガソリンの高騰などで、ますます圧迫されていると思われる。続けて発表された都会型の小型店の命名も両社の違いを表していて面白い。ウォルマート・エクスレプス vs シティー・ターゲット