6月の主要チェーンの売上は、全体的に不調なチェーンが多かった。例外はコスコで、相変わらず堅調である。
ヤング・アパレル・チェーンのバックルは6月の売上が前年度比5.9%減少して7360万ドル、既存店売上は5.8%の減少だったと発表した。既存店売上の減少は6月で24ヶ月目となる。ズーミーズは、6月の売上が8.4%増加して7220万ドル、既存店売上が5.3%増加したと発表した。
アパレル・チェーンのケイトーは6月の売上が15%減少して7470万ドル、既存店売上は16%減少したと発表した。同社CEOのジョン・ケイとーは「売上減少傾向は続いており、粗利と利益に影響を与えています。第2四半期と通年の利益は昨年より相当下がります」と述べている。
ディスカント・ストアと薬局チェーンのフレッドは6月の売上が5.3%減少して1億9750万ドル、既存店売上は1.6%減少したと発表した。薬局の既存店売上は増加したが、フロント・エンドの売上がそれに増して下がった。例年より涼しかった気候も夏物の売上に悪影響した。
会員制倉庫型チェーンのコスコは6月の売上が7%増加して121.7億ドル、既存店売上は国内で6.5%増加、カナダで3.2%減少、その他国際店で6.2%増加、全体では6.0%の増加となった。ガソリン販売と為替の影響を除くと、国内で6.3%増加、カナダで6.8%増加、その他の国際店で7.1%増加、全体では6.5%の増加となる。
L.ブランズは、6月の売上が6%減少して12.13億ドル、既存店売上は9%減少したと発表した。ブランド別の既存店売上はビクトリアズ・シークレットが17%減少、バス&ボディー・ウォークスは8%増加だった。直販を除いた店舗販売だけでは、ビクトリアズ・シークレットが12%減少、バス&ボディー・ウォークス5%増加、全体では6%の減少となる。今年撤退した水着とアパレル・ビジネスの影響が-7%既存店売上に影響を与えたと述べている。
筆者がまとめた6社の既存店売上の加重平均は5.6%の増加となるが、単純平均では3.4%の減少となる。既存店売上が増加したチェーンは2社、減少したチェーンも4社だった。