ホーム・インプルーブメント・センター・チェーン大手のロウズは、11月2日で終わった第3四半期の売上が前年度比3.8%増加して174億ドル、既存店売上は1.5%増加、営業利益は38.1%減少して9億5700万ドル、純利益は27.9%減少して6億2900万ドル、1株あたりの利益は25,7%減少して$0.78だったと発表した。企業全体の戦略を見直した結果、既に発表されたオーチャード・サプライ・ハードウェアの全店閉鎖、及びカナダで31ヵ所、国内で20箇所の不採算店舗の閉鎖に加えて、メキシコからの全面撤退を決定した。これら閉鎖にかかる2億8000万ドルの経費が第3四半期で計上されている。
現CEOであるマービン・エリソンは、それまで13年間CEOを勤めたロバート・ニブロックの拡大経営の尻拭いをしている様である。実際、粗利は下がっており、既存店売上増加率も業界最大手のホーム・デポにかなり遅れを取っている。住宅市場は成長が危ぶまれており、景気の良いうちに利益性を高めようと言うことだろう。JCペニーで成し遂げなかった再建を、今回は是が非とも成功させる意気込みが表れている。