7月 21, 2019 デパートメント・ストア 流通業 0

百貨店チェーンのJCペニーが、戦略アドバイザーを雇った事で、同社の倒産申請が間近ではとの憶測が出ている。同社は、長期債務のリストラを行い資本強化する目的で、過去にも行っており、倒産申請のためではないと表明している。実際、至近の2019年度第1四半期のキャッシュフローは1億7100万ドルと前年度より5.5%減少しただけで、昨年度の新規債務である4億ドルを除いた財務活動では、逆に3800万ドル債務が減っている。ただ、赤字が続いている事は変わらず、黒字化するまでの間の運転資金を確保する目的だと思われる。CEOのジル・ソルタウは、昨年末に就任後、経営幹部の入れ替え、不採算部門やブランドからの撤退など行っているが、再建にはしばらく時間がかかると述べている。ただ、上場企業の場合、長期的な再建は難しく、精々1年くらいが限度である。今年のホリデー商戦で既存店売上が改善しなければ、倒産申請が行われる可能性も出てくるだろう。