9月 4, 2019 オンライン・リーテイラー 流通業 0

アマゾンは、傘下のホール・フーズ・マーケットに導入する計画で、手のひらをスキャンする生体認証による決済のテストを行なっていると報じられている。同社のニューヨークの事務所に設置された自販機でテストされており、ソフトのバグ排除などが行われている。このセンサーは、非接触型で手のひらのサイズ、形状などで生体認識し、誤認度は現在1/10,000%、導入時には1/1,000,00%に下げる様エンジニア達が努力している。システムは「オーヴィル」と名付けられており、プライム会員が、クレジット・カードやデビット・カードとリンクする様に考えられている。来年の始めにはいくつかのホール・フーズ・マーケットで導入し、チェックアウト時の支払いを速める計画である。通常のカード決済は3−4秒かかるが、この生体認証は0.3秒以下で処理できると言われている。テクノジー・エシックスのリサーチャーであるステファニー・ヘアは、中国などで使われている顔認識による支払いは、アメリカでは消費者から抵抗があると予想され、アマゾンはこの生体認証導入を決めたのではと推測する。また、個人情報漏洩や盗難の多いアメリカでは、企業は生体情報の扱いを慎重に検討するべきだと述べている。ニューヨーク・ポスト

アマゾンはこの報道を認めておらず未確認の内部漏洩情報である。手のひらの静脈認証は、富士通が世界で初めて「PalmSecure」のブランドで実用化しており、誤認率は1/100,000%である。アマゾンのシステムは独自開発の様だが、パテントの問題がないかどうかは分からない。支払いは、携帯を利用する場合アプリの立ち上げなど必要で、クレジット・カードを出した方が早い時が多い。また、クレジット・カード連動の場合、有効期限などのアップデートが必要で忘れると使えなくなる。またウォルマート・ペイなどではすぐにアプリが立ち上がらず、筆者の場合カードを使うことも多い。手のひらは、その点出すだけなので便利だと思う。ただ、支払い処理は通常カード発行元の確認が取られるため、その分の時間を含むと多分0.3秒以下は難しいと思う。