1月 23, 2020 スーパーマーケット 流通業 0

昨日倒産の噂を否定していたフェアウェイ・マーケットは、今日倒産申請を行った。しかし、会社清算又は全店の売却ではなく、今のところ一部の店舗と配送センターの売却となる。しかし他の店舗の速やかな売却が、債権者や社員のために最善策であると倒産申請の書類で述べている。また、同社の財務状況は緊迫しており、倒産申請時の手持ちの現金は100万ドル以下だった。

ニューヨーク市の5店舗を買収するのは、ビレッジ・スーパー・マーケットでニュージャージー、メリーランド、ペンシルバニア、ニューヨークの地域で30ヵ所のショップライト及びグルメ・ガレージをを展開している会社で、フェアウェイの5店舗と25000平方フィートの配送センターを7000万ドルで買収する。買収される店舗は、旗艦店となるアッパーイーストのブロードウェイ店、ハドソン川沿いのハーレム店、チェルシー店、キップス・ベイ店、アッパー・イースト店となる。この買収は決定ではなく、他に条件の良い提案が出ると変わる可能性もある。全店の売却が決まるまでは、債権者による2500万ドルのつなぎ融資によって、これまで通り運営が続けられる。ニューヨーク・ポスト

昨日の発表は、企業清算と全店舗閉鎖を否定しており、全くの嘘ではないがただの時間稼ぎだった様である。ビレッジ・スーパー・マーケットは、ショップライトの有力な会員の1社で、ソーホーにあるグルメ・ガレージも2019年に買収している。ギリシャ系移民であるスマス兄弟によって1937年に創業され、現在でもスマス家の経営である。フェアウェイのバナーが残されるかどうかは分からないが、再建がうまくいくといいのだが。