家庭雑貨チェーン大手のベッド、バス&ビヨンドは、500人の解雇を含むリストラ案を発表した。このリストラで年間8500万ドルほどの経費節減になると説明している。同社CEOのマーク・トリットンは、運営モデルの再構築も同時に発表しており、経営陣の簡素化によって平たい組織にし、業界のベスト・プラクティスに近づける、組織の重複をなくし効率を上げる、地域事務所の担当地域を見直し簡素化する、一部の業務をアウト・ソーシングし、コア・コンピタンスにフォーカスすると述べている。
先月初めに発表された11月30日で終わった2019年度第3四半期の売上は、前年度より9.0%減少して27.6億ドル、損失は3855万ドル(前年度は2435万ドルの黒字)、1株あたりの損失は$0.31(前年度は$0.18の黒字)だった。
一方、第4四半期となる12月と2020年1月の既存店売上は、前年度比5.4%減少したと発表している。主に客数の減少に加え、在庫整理、マークダウンの増加が影響した。デジタル販売は20%ほど増加している。
ベッド、バス&ビヨンドの再生はまだ時間がかかりそうである。財務状況の良い企業なので倒産の心配は無さそうだが、赤字が続くと企業売却の可能性は高くなる。トリットンは2019年末にCEOに就任しており、2020年中に業績回復の兆しが見えないと立場が難しくなると思われる。