9月 10, 2020 ホーム・インプルーブメント・センター 流通業 0

今年のホリデー商戦は、COVID-19によって大きく変わりそうである。人混みを避ける消費者が多く、特別セールで集客するのが難しくなっている。毎年、感謝祭の翌日のブラック・フライデーとその後の週末は、小売業各社特別ディールを提供して販促するが、今年は特に行われないと予測される。実際、ウォルマートやターゲットは感謝祭日に閉店すると発表しており、他の小売業でも追従するところが少なくない。

ホーム・デポは、ブラック・フライデーのセールの代わりに、11月と12月のホリデー・シーズン全体をブラック・フライデー販促期間にすると発表した。11月初めから店舗とホームデポ・コムでセールが始められ、ホリデーの飾り、アプライアンス、スマート・ホーム、ツール、ハードウェアなどが販促される。オンラインでは、100万以上のアイテムが無料配達され、店舗ピックアップの選択肢とともに提供される。これらセール商品は、ホーム・デポのアプリ利用者は、11月のセールが始まる前に観ることが出来る。また、アプリを利用すると店舗の在庫状況、陳列棚の位置なども確認できる。

ここ数年、異常な混雑を避けるため、ブラック・フライデーのセールを分散するチェーンも増え、オンライン販売の比率も高くなっている。今年は、店舗でのドア・バスターが無くなるだけで、あまり大きな変化にはならないかも知れない。チェーンによっては パンデミックで売上を増加させているところもあり、営業利益を増加させたところも少なくない。ホーム・インプルーブメント業界は、住宅市場活況によってかなり追い風を受けており、それほど値引きをしなくても需要は減らないと予測され、今回の発表も通常の宣伝とあまり変わらないのではと懐疑的になってしまう。