9月 13, 2020 スーパーマーケット 流通業 0

サンフランシスコのスタートアップである「Tortoise:亀さん」は、マイクロモビリティを提供する電動自転車やスクーターを開発している会社として知られるが、グローサリー配達ロボットの分野にも進出していると報じられている。同社のツイッターで発表され、同業他社のスターシップキウイなどと、収納量とオペレーターによる運転で差別化している。大きさは電動車椅子ほどとなり、100ポンド(45.4kg)の重さまで運べる。小物の配達用ではなく、定期的なグローサリー配達用に設計されており、店舗から半径3マイル程度の配達を想定している。また、自動運転ロボットではなく、同社のオペレーターが遠隔運転で操作を行い、歩行者特に身障者などの障害物になり易い自動運転ロボットの問題を解消する。スケーリングの障害となる人件費に関しては、自宅で働くギグ・ワーカーを利用することで将来的には解決できると考えている。ロボットは定額リースで、Tortoiseはメンテナンスと運転を提供する。COVID-19パンデミックによって非接触型の配達が急増しており、ロボット配達では、大手のリフラクションニューロも既に運営している。ザ・スプーン

ロボット利用は、人件費削減がメリットの一つだが、自動運転車もまだ完全ではなく、ロボットも改良余地がかなりあると思われる。ロボットの運転者の時給も、グラスドアによると$10-$18とそれほど高くない。道路などインフラを含めた環境が揃うまでは、Tortoiseの様な過渡期のテクノロジーも必要になるのだろう。