今年5月に倒産申請を行った百貨店チェーンのJCペニーは、債権者と1億7500万ドルで企業売却する合意に達したと発表した。モール運営のブルックフィールド・プロパティー・グループとサイモン・プロパティー・グループにJCペニーの運営資産が売却され「Op Cos」となり、同時に同社が持つ161店舗と配送センターの不動産が、先取特権を持つ債権者に債権額 の9割で譲渡され「PropCos」として新しくリート(不動産投資信託)となる。「OpCo」と「PropCos」はマスター・リース契約を結ぶ。この合意によって、100年以上の歴史を持つJCペニーが存続され、残った社員によって再建の道を歩むと、CEOのジル・ソルターは抱負を述べている。今後この条件を上回る買収提案が出ない限り、倒産法廷の承認をえて、ホリデー商戦前に申請から脱却する予定である。
JCペニーのバナーが残る様だが、店舗数は著しく減っており、残った店舗で消費者にアピールできるかどうかが今後の課題となる。シアーズの二の舞にならなければいいが。