10月 30, 2020 スーパーマーケット 流通業 0

自然食品小売チェーンのスプラウツ・ファーマーズ・マーケットは、9月27日で終わった2020年第3四半期の売上が9.5%増加して16億ドル、既存店売上は4.2%増加、営業利益は98.1%増加して7838万ドル、純利益は129.4%増加して6024万ドル、1株当たりの利益は131.8%増加して$0.51と好調な業績を発表した。eコマースは総売上の11%を占めた。同期6ヵ所で新開店を行い、総店舗数は23州で356ヵ所となった。また、インスタカートとの提携で、オンライン注文の配達に加えてカーブサイド・ピックアップを始めた結果、顧客に好評をえた。Eコマースは、テクノロジーはインスタカートを利用しているが、商品のピックアップは、スプラウツの社員によって行われるハイブリッド・モデルで運営されている。

他の食品小売チェーンに比べて、既存店売上の成長率が低い理由として、買物頻度が減っている顧客のストックアップが、限定されたドライ・グローサリーを在庫するスプラウツにとって売上に反映されなかった事と、ターゲット顧客のシフトが述べられている。しかし、トレーダー・ジョーズやアルディなどの繁盛ぶりと比べると、販促が減っている売価戦略が影響している様に見える。加えてホール・フーズ・マーケットの売価投資、大手チェーンの自然食品在庫増加によるスプラウツの安値感が薄らいでいるのだろう。