ターゲットは、2020年度第3四半期の売上が前年度比21.3%増加して223億ドル、営業利益は93.1%増加して19億ドル、純利益は43.6%増加して10億ドル、1株あたりの利益は46.3%増加して$2.01だったと発表した。既存店売上は20.7%増加、うち客数は4.5%、客単価は15.6%増加している。店舗の既存店売上は9.9%、デジタルの売上は155%増加し、既存店売上全体に10.9%寄与した。即日ピックアップ、ドライブ・アップ、シップトに配達は、217%増加、これらの95%は、店舗でフルフィルされた。5つのコア・カテゴリー全てで市場シェアは増加しており、総額では60億ドルの増加となった。前年度と比べ、店舗/デジタルの売上比率は92.5%/7.5%から84.3%/15.7%にデジタル化が進んでいる。レッドカードの利用率は21.5%と昨年度の23.1%より減っており、新顧客が増えている事を示唆している。店舗数は前年度同期より35ヵ所増えている。
同社CEOのブライアン・コーネルは、ワンストップ・ショッピングの強みを述べているが、ウォルマートより高い既存店売上増加は、同社の顧客が中流以上の消費者が多く、国の救済金や失業保険などの影響が少ないと想像できる。これまで、グルメ・ストアやスペシャルティー・ストアを利用していた富裕層が、ダウングレードしてターゲットで購入しているとみられる。「タージェイ」の魅力だろう。