連邦政府の赤字財政、パンデミック収束期待による需要増加、原料価格上昇などが物価上昇を招いている。食品メーカーであるプロクター&ギャンプルやコカコーラは、素材価格の上昇を売価に反映させると発表している。コンシューマー・ブランズ協会によると、昨年CPG(Consumer Packaged Goods)の売り上げは前年度比9.4%増加し1.53兆ドルに達した。調査会社ニールセンIQによると、2021年4月10日までの52週間で、グローサリーの売価は2.6%、ハウスホールド・ケアは5.2%、ベビー・ケアは7.0%、ジェネラル・マーチャンダイズは7.1%それぞれ上昇している。CNBC
また、農務省が発表した3月の消費者食品物価統計は次の様になり、インフレが加速している事が分かる。
2021年消費者食品物価上昇率(前年度比) | ||
食品全体では前年度比で3.5%上昇 | 2021年3月 | 2021年2月 |
牛肉と子牛 | 7.1% | 6.5% |
豚肉 | 5.3% | 5.2% |
その他の食肉 | 4.2% | 4.3% |
鶏肉 | 4.4% | 4.8% |
鮮魚とシーフード | 5.2% | 4.5% |
鶏卵 | 4.7% | 4.3% |
乳製品 | 1.6% | 2.7% |
食用油 | 1.5% | 2.9% |
フルーツと野菜 | 3.8% | 3.4% |
砂糖と甘味料 | 2.7% | 2.9% |
シリアルとベーク商品 | 2.6% | 2.7% |
非アルコール飲料 | 3.2% | 4.0% |
その他食品 | 2.2% | 2.7% |