5月 23, 2021 ホーム・インプルーブメント・センター 流通業 0

主要小売業による今年度第1四半期の好調な業績発表が続いているが、ホーム・インプルーブメント業界大手2社も予測を上回る結果を発表している。

業界最大手のホーム・デポは、5月2日で終わった2021年度第1四半期の総売上が前年度比32.7%増加して375億ドル、営業利益は76.5%増加して58億ドル、純利益は84.6%増加して41億ドル1株あたりの利益は85.6%増加して$3.86だったと発表した。既存店売上は全体で31.0%、国内では29.9%それぞれ増加した。同社CEOのクレイグ・メイナーは、需要の急増を戦略的投資によって効果的に処理して成長できたと述べ、社員と取引先の努力に感謝している。

ロウズは、4月30日で終わった2021年度第1四半期の総売上が前年度より25.9%増加し244億ドル、既存店売上は全体で25.9%、国内で24.4%それぞれ増加、営業利益は63,0%増加し32億ドル、純利益は73.6%増加し23億ドル、1株あたりの利益は82.4%増加し$3.21だったと発表した。過去5 年続けて、傘下の店舗全てがプロフィット・シェアリングの目標値を達成し、現場社員への支払額は目標の7000万ドルの倍以上となる1億5200万ドルとなった。プロ・ビジネスが30%、国内の15の全ての地域で18%以上それぞれ成長したと同社CEOのマービン・エリソンは述べ、素晴らしい顧客サービスを提供した社員に感謝している。

両社とも予測を上回っており、業界の春の繁忙期と重なった景気刺激の給付金、パンデミック後の需要増、住宅業界の成長、インフレーションなどが業績を後押ししている。ただ、住宅需要のピーク、木材の価格上昇など懸案材料もあり、第2四半期以降は未知数だと思われる。