4月 28, 2022 オンライン・リーテイラー 流通業 経済 0

Amazonは、3月31日で終わった2022年度第1四半期の業績を発表した。商品売上は1.8%減少して565億ドル、サービス売上は17.6%増加して600億ドル、総売上は7.3%増加して1,164億ドル、営業利益は58.6%減少して37億ドル、純損失が38億ドル(前年度は81億ドルの利益)1株あたりでは$7.56の損失(前年度は$15.79の利益)だった。部門別では北米の売上が7.5%増加して692億ドル、営業損失は16億ドル(前年度は35億ドルの利益)、国際の売上は6.2%減少して288億ドル、営業損失は13億ドル(前年度は13億ドルの利益)、AWSの売上は36.6%増加して184億ドル、営業利益は56.6%増加して65億ドルだった。前年度比売上の増減は、北米が+8%、国際が-6%、AWSが+37%、全体では+7%だった。売上の占有率は、北米が59%、国際が25%、AWSが16%となる。

CEOのアンディ・ジェシーは、パンデミックとウクライナ戦争は、通常ではない成長と問題を生み出した。AWSは過去2年、年率39%成長してクラウドを拡大、フルフィルメント・ネットワークは、過去25年で構築した施設を、2年で倍増させた。これ以上の拡大は施設、社員とも考えておらず、生産性追求と経費削減を進め改善していく。しかし、現在のインフレーションおよびサプライ・チェーン問題などによって、多少時間のかかる作業となる。それでも、配達のスピードなど顧客経験は高まっており、勇気つけられていると述べている。

今年度第2四半期は、総売上で1,150億ドル(+3%)から1,210億ドル(+7%)、営業利益(損失)で10億ドルの損失から30億ドルの利益(前年度は77億ドルの利益)を予測している。

銀行関係も減益を発表しているところが多く、景気の減速が感じられる。商務省経済分析局は、2022年第1四半期のGDPの第1推定値が、年率1.4%減少したと発表している。これは2020年前半のパンデミックが広まった時2以来である。第2四半期もマイナス成長が続くと、正式に景気後退と見なされる。