コールス百貨店の低成長に不満足な投機筋の株主が、同社の買収を画策していたが、コールスによってポイズン・ピルと呼ばれる買収阻止策が取られている。その後、同業他社であるJCペニーも買収を提案している。同社のオーナーであるショッピング・センター運営リート(RET)であるサイモン・プロパティー及びブルックフィールド・アセット・マネージメントによる、コールス株を1株あたり$68で買収する提案で、今日の株価では22%ほどのプリミアムとなる。内部情報筋によると、親会社は2つのブランドを維持し、スケールによるコスト削減を進め、今後3年で10億ドルを節約する。また、本社機能を1ヶ所にまとめ、PBの製造なども共有する計画だそうである。コールス内で展開されているセフォラは閉鎖される予定。ニューヨーク・ポスト
所有のモールの多くに展開されているJCペニーとコールスの存続は、モール運営にとってかなりプラスである。ただ、百貨店の将来性は未だ不透明で、Kマートによるシアーズ買収の二の舞になる可能性もある。今後の経済状況と消費者動向にも大きく左右されると思われる。