5月 22, 2022 ホーム・インプルーブメント・センター 流通業 0

ホーム・インプルーブメント・センター最大手のホーム・デポは、5月1日で終わった2022年第1四半期の売上が、前年比3.8%増加して389億ドル、既存店売上は2.2%増加(国内では1.7%増加)、営業利益は2.6%増加して59億ドル、純利益は2.1%増加して42億ドル、1株あたりの利益は6.0%増加して$4.09だったと発表した。既存店の客数は8.2%減少、客単価は11.4%増加だった。昨年の第1四半期の売上は、パンデミックによる需要増などで、これまでの記録を塗り替えたが、今年はそれをまた更新する結果となった。インフレーションの影響も大きいが、一回$1,000以上の購入が前年比12.4%増加し、特にプロ・ビジネスが好調だった。デジタル売上は3.7%増加、50%の注文は店舗でフルフィルメントされた。この結果を反映し、2022年度全体では既存店売上で約3.0%の増加、1株あたりの利益で1桁台中間の増加の予測に上方修正している。

ロウズは、4月29日で終わった2022年度第1四半期の売上が前年比3.1%減少して237億ドル、既存店売上は4%減少(国内では3.8%減少)、営業利益は1.8%増加して33億ドル、純利益は0.5%増加して23億ドル、1株あたりの利益は9.3%増加して$3.51だったと発表した。この結果は予測通りで、通常より寒かった気候によって、顧客の75%を占めるDIY顧客の売上が伸び悩んだ。5月に入り暖かくなっており、売上も増加傾向にある。2022年度全体では、売上で970億ドルから990億ドル、既存店利上げで-1%から+1%、1株あたりの利益で$13.10から$13.60で、前期の予測を変更していない。

ホーム・インプルーブメント業界は、小売業の中では比較的安定しているとみられる。インフレーションやサプライ・チェーンの影響は受けているが、パンデミック中減っていた家の改装などが増えており、大型プロジェクトの需要が多いようである。特に富裕層は、国の給付金修了などの影響は少なく、最近の株式市場低迷が続かなければ需要は続くだろう。