7月 15, 2022 カー・ディーラー ジェネラル・マーチャンダイジング・ストア スポーティング・グッズ スーパーマーケット ディスカウント・ストア デパートメント・ストア ドラッグ・ストア フードサービス ヘルス&ビューティー ホーム・インプルーブメント・センター ホーム・ファーニッシング 会員制倉庫型店 家電・電子機器チェーン 流通業 経済 0

商務省国勢調査局が発表した2022年6月の小売売上高は、5月から1.0%増加し、休日、営業日の違い及び季節を調整済みで6,806億ドル、前年比では8.4%増加となった。2022年4月から6月までの3ヵ月間の合計額は、前年比8.1%増加、2022年4月から5月の変化は、-0.3%から-0.1%に改定された。車と用品,ガソリン販売を除くと+0.7% (前年比+6.6%)、フード・サービスを除く小売だけだと+1.0%(+7.7%)となる。
販売チャネル別売上推移は次の通り:

販売チャネル2022年6月/5月2022年/2021年
車と用品+0.8% ±0.0%
家具と家庭雑貨+1.4% +4.6%
家電・電器製品+0.4% -9.1%
住宅資材とガーデン用品-0.9% +6.4%
食品と飲料+0.4% +7.1%
健康美容商品-0.1% -0.6%
ガソリン販売+3.6%+49.1%
衣料とアクセサリー-0.4% -0.2%
スポーツ用品・趣味・書籍・音楽+0.8% +2.7%
ジェネラル・マーチャンダイズ-0.2% +1.5%
その他の雑貨チェーン+1.4%+15.1%
無店舗販売+2.2%  +9.6%
フード・サービス+1.0%+13.4%

最も大きな増加はガソリン販売で、価格上昇の影響である。先日発表された消費者物価指数の増加を差し引くと、食品と飲料(グローサリー・ストア)は実質-0.6%、外食は+0.1%となり、インフレで消費者は節約している事が分かる。オンライン販売がほとんどを占める無店舗販売の増加は、ガソリン価格高騰による、車でのショッピング・トリップを控えているとみられ、生活必需品以外の小売に影響している。それでも消費全体の増加は、景気後退傾向ではない事を示している。

昨年と比較して、今年は夏場の小売売上高が順調に成長している。昨日レポートした無店舗販売は、その中でも好調で、今年の3月が前月比で-1.2%(昨年は+9.2%)は、4月が+1.0%(-4.3%)、5月が-0.8%(+1.1%)、6月が+2.2%(-0.1%)である。この傾向だと、Amazonの7月は昨日の発表に沿った売上になったかも知れない。