8月 12, 2022 スーパーマーケット ディスカウント・ストア 流通業 0

日本のスーパーマーケットでは、午後になると賞味期限が迫った商品を値引きして販売している。アメリカのスーパーマーケットでも、店の奥などで同様な商品を集めて販売する光景を見かけることが多くなった。インフレーションで少しでも食費の予算を節約したい消費者は、何らかの値引き商品を探しているのである。ただ、賞味期限と言っても色々あり、日付が記号化されたものや、日付はあるが、販売期限(Sell-by)、賞味期限(Best if Used by/Before, or Used-By)、冷凍期限(Freeze-By)などが使われており、判断が難しいものも多い。米国農務省食品安全検査サービスによると、幼児のフォーミュラ(ミルク)の消費期限(Use By)以外は、商品の日付は定められていない。ただ、食肉と卵に関しては、業界が自発的に定めており、商品の分かりやすいところに、日付とその意味を明記する事になっている。

一方、消費者は、日付に関して消費期限と思っている人達が多い。2016年にハーバード大学が行った調査では、消費者の84%は期限を過ぎると廃棄すると答えたそうである。2019年には、米国食品医薬品局が、食品業界に対して日付表示を「best if used by: 賞味期限」に統一するように手紙で勧告している。また、業界団体である「The Consumer Goods Forum」も、2017年に統一ラベルの使用を推奨している。この団体の会員でもあるウォルマートは、同社のPB商品に関しては、91%が「best if used by」か「used by」の表示に統一されていると述べている。WSJ

Vons Pork – Packed & Sell-by dates
Aldi Milk – best by date

消費者としては、賞味期限が分かりやすく良いと思う。缶詰や加工品では賞味期限を過ぎてもそれほど変わらない食品も少なくない。一方、ベーカリー類では、やはり作り立てと次の日ではかなり味が違うものが多い。これらは、製造年月日も明記してある商品が多く、出来るだけその日の分を購入する様にしている。