11月 19, 2022 ホーム・インプルーブメント・センター 流通業 0

ホーム・デポは、10月30日で終わった2022年度第3四半期の売上が、前年比5.6%増加して389億ドル、既存店売上は4.3%増加(国内では4.5%増加)、営業利益は6.1%増加して61億ドル、純利益は5.1%増加して43億ドル、1株あたりの利益は8.2%増加して$4.24だったと発表した。マーチャンダイジング部門14のうち11部門で既存店売上が成長、客単価は8.8%増加、客数は4.4%減少した。インフレーションは客単価を2%押し上げている。$1,000以上の高額買上は前年比10.1%増えており、特にプロ用の商品が成長した。

CEOのテッド・デッカーは、プロジェクト関連のビジネスが好調で堅調に成長したと述べている。2022年全体では、既存店売上で3%ほど増加、1株あたりの利益は1桁の中間で成長すると予測している。

一方、ロウズは10月28日で終わった2022年度第3四半期の売上が、2.4%増加して235億ドル、既存店売上は2.2%増加(国内では3.0%増加)、営業利益は66.9%減少して9億ドル、純利益は91.9%減少して2億ドル、1株あたりの利益は90.8%減少して$0.25だったと発表した。国内の客数は5.4%減少、客単価は8.4%増加、オンライン販売は11.6%増加した。ビッグ・チケットとなる$500以上の買上は8.2%増加し、逆に$50以下の買上は7.2%減少した。既存店売上が、全体の平均を上回った部門は、住宅資材、電気、木材、木工、ハードウェア、キッチン&バス、ペンキ、基礎配管で、全体の15部門のうち8部門となった。11月初めには同社のカナダの事業を売却すると発表しており、今期評価損などの経費を計上している。その特別経費を除いた調整後の1株あたりの利益は、前年比19.8%増加となる$3.27となる。

CEOのマービン・エリソンは、予測以上の業績で、特にプロ・ビジネスが19%増加し、DIYビジネスも成長したと述べている。ロウズ・コムの売上は12%増加(前年は25%増加)した。好調な業績を背景に、現場社員に総額2億ドルのボーナスを支給、また総額1.7億ドルをかけ社員全体の昇給も行った。

金利の上昇などで、住宅価格の成長が鈍化、売買件数も減っているが、ホーム・インプルーブメント業界はまだ成長している。過去数年の住宅の値上がりで持ち主の資産分となるエクイティ(不動産の時価から債務を差し引いた差額)は相当増えており、それらを使って改装や増築などを行っている様である。ただ、2023年に入って景気後退が現実化すると、この業界も伸び悩むと予測される。2008年の住宅バブル崩壊時は、人気のある地域での価格崩壊はそれほどでもなかったが、今回はかなりのバブルになっており、相当な調整は免れないと思われる。