12月 1, 2022 スーパーマーケット 会員制倉庫型店 流通業 経済 0

スーパーマーケット・チェーン大手のクローガーは、11月5日で終わった2022年度第3四半期の売上が、前年比6.4%増加(ガソリン販売を除く)して342億ドル、営業利益は3.1%減少して8.4億ドル、純利益は17.6%減少して4.0億ドル、1株あたりの利益は14.1%減少して$0.55だったと発表した。既存店売上は、ガソリン販売を除き6.9%、自社ブランドの売上は10.4%、デジタル販売は10%、それぞれ増加した。フレッシュ・プロデュース(新鮮な青果)のイニシアチブ・プログラムは、1,252店舗で認証され、既存店売上の増加に貢献している。CEOのロドニー・マクマレンは、フレッシュとデジタル戦略によって好調な結果が得られ、社員は顧客に素晴らしい顧客サービスを提供していますと述べている。この結果を反映して、今年度全体では、既存店売上が5.1%から5.3%増加、営業利益で48億ドルから49億ドル、調整後の1株あたりの利益が$4.05から$4.15を予測している。

会員制倉庫型チェーン大手のコスコは、11月の売上が前年比5.7%増加し191.7億ドル、国内では6.0%増加、カナダで1.0%増加、他国際で1.0%減少、全体で4.3%増加、電子コマースは10.1%減少したと発表した。ガソリン売価と為替の変動を除くと、国内で4.6%、カナダで6.6%、他国際で8.3%、全体で5.3%、それぞれ増加、電子コマースは8.9%減少となる。

この発表後、同社の株価は6%以上下がっている。ガソリンの値下がりや物価の安定傾向で、コスコへの来店動機に影響していると思われる。

一方、商務省経済分析局の発表によると、10月の個人所得は前月比で0.7%増加、可処分所得も0.7%増加、個人消費は0.8%増加した。また、消費者物価指数は、前月比で0.3%(前年度比では+6.0%)、食品とエネルギーを除くと0.2%(+5.0%)それぞれ上昇した。所得も消費も増えており、インフレーションは安定傾向にある。商品消費は1.4%増加(前年比+17.7%)、サービス消費は0.5%増加(+10.2%)で、ホリデーなどの商品購入が増えていると見られる。貯蓄率は9月の2.4%から2.3%に下がった。

これまでのところ好調なホリデー商戦を反映した統計結果である。