12月 3, 2022 オフ・プライス・ストア ディスカウント・ストア ホーム・インプルーブメント・センター 流通業 0

昨年、サプライ・チェーンのボトルネックなどで仕入れ在庫を増やした小売業各社は、今年に入って過剰在庫の整理に追われていた。ところが、インフレーションや景気後退の不安などであまり期待されていなかったホリデー商戦が、予想を上回る売上となっており、在庫率の高さによって恩恵を受けていると、WSJが報じている。好調な小売業では、ディックス・スポーティング・グッズ、ロウズ、ウォルマートなどが、代表的なチェーンである。ディックスのCEOであるローレン・ホーバートは、ここ数年で初めて第4四半期に十分な在庫が揃っていると述べている。オフ・プライス・チェーンであるバーリントン・ストアズは、第3四半期の期末で在庫を8%増やし、TJ マックス、ホームグッズ、マーシャルなどを傘下に持つTJXも、前年比26%在庫を増やしており、両社とも高い需要によって売上を伸ばしている。ホーム・インプルーブメント・チェーンのロウズは、例年より早く年末の在庫を増強し、ホリデー商戦と来春の繁忙期に備えている。ウォルマートは、第3四半期に、在庫が前年比12.4%増えたとレポートしているが、ほとんどの在庫はサプライ・チェーンではなく店舗にあり、昨年の品不足の状況を避けていると、ウォルマートUSのCEOジョン・ファーナーは述べている。WSJ

Target Cyber Monday Deals

消費動向によって、全てが左右される小売業界を表している様だが、データを使った需要予測も改善されてきており、企業努力もある程度、功を奏しているのだろう。ターゲットも今年かなりの過剰在庫を持っていたが、ホリデー商戦前に早めに処理をしてしまっており、需要の増加はあまり貢献しなかった様である。次の年度末の業績発表で確認してみたい。