1月 23, 2023 スーパーマーケット 流通業 0

パンデミック後、社員不足に悩まされている食品小売業界の大手であるクローガーは、テクノロジーを活用して社員の生産性を上げることで働きやすい職場環境を作ると共に、顧客の買物経験をより良くするために、グーグル・クラウド、デロイトと戦略的なパートナーシップを発表した。グーグル・クラウドのデータ・アナリティックスとAI、マシン・ラーニングなどのツールを活用、デロイトとクローガーが共同で開発したアプリケーション・フレームワーク(応用の枠組み)を元に、同社の2,800ほどの店舗での作業の生産性を上げる。具体的には、ニュー・タスク・マネージメントによって、夜間マネージャーに対して、詳細な入荷情報、社員の就労情報、必要な在庫補充情報を明確にし、作業の優先度を判断し生産性を高める。これらは、アンドロイドのアプリを使って行われ、リアルタイムでアップデートされる。2つ目は、店舗マネージメント・アプリケーションで、店長や部門長に対して、標準化された監査チェックリストを提供、顧客の高い買物経験を促進する。また、店舗内の最適な監査ルートをカスタマイズできる機能を提供してチェックを容易にする。

両方のアプリケーションは、アソシエーツに対して必要なタスクと優先度を自動的に生成する。これによって、店舗のリーダー及びアソシエーツは、リアルタイムで店舗運営上の最適な判断を下すことが可能となり、既に生産性向上の結果が現れている。PRニュースワイア

クローガーは、レジ列を減らすキュービジョン、セルフ・チェックアウトのスキャン・バッグ&ゴー、最近では、英国のオカドと提携した自動フルフィルメント・センターやハイテク・カートなど、テクノロジー活用に積極的な企業である。全てが成功しているわけではないが、それなりの成果を上げている。顧客の小売業に対する期待は常に高くなっており、社員の作業の生産性を上げることで、彼らの仕事に対する満足度を上げるとともに、顧客経験を改善出来れば一石二鳥となる。