3月 25, 2023 オンライン・リーテイラー 流通業 0

最近、連邦交易委員会が、消費者から苦情の多い定期契約の更新について、消費者が簡単に取り消せる様に業界に対して指導すると発表している。これは、消費者が一度サブスクリプション・サービスに加入すると、自動更新されるケースが多く、取り消すのが大変だとの苦情が多いためである。オンラインで加入しても、取り消すのには電話をかける必要があったり、電話をしても何かと理由をあげて引き止めようとされるためである。同委員会は、簡単な取り消し手順の徹底、追加販促の提供には顧客の事前承認を得る、毎年の更新前に取り消しの選択顧客に提示義務などを求めている。ただ、委員4人のうち1人が反対しており、今後消費者からの意見なども集められ調整、最終提案が出されることになる。

Amazonでは、プライム会員の特典を具体的にあげると共に、取り消し手順をパソコンとモバイルの両方で説明している。

同社のプライム会員数は、業界の推定で2022年は2021年から減少しているそうで、会員数の維持は成長にとって大切な要素となる。顧客からの批判を避けるために、速やかな対処をしたと思われる。

また別のプレス・リリースで、同社のアマゾン・ワンの掌認証による支払い方が、レストラン・チェーンのパネラ・ブレッドにテスト導入されると発表している。パネラ・ブレッドは2,100ヵ所以上のファースト・カジュアル・レストランを展開しており、6,600万人以上の人達は、3ヵ月に1度は同レストランを訪れるそうである。使い方のビデオはこちら

ジャスト・ウォーク・アウトのテクノロジーに比べ、アマゾン・ワンは、設備投資が少なく、普及が広がる可能性が高いと思われる。