全米小売業協会(NRF)は今年の小売売上高が4%から6%増加して5.13兆ドルから5.23兆ドルに達するとの予測を発表した。同協会のCEOのマッシュー・シェイは、「小売売上高の増加率は多少鈍化しますが、過去の増加に沿った成長になると予測しています。小売業は現在の経済環境下で、幅広い商品を求めやすい売価で奉仕、素晴らしい買物経験を提供する準備ができています。」と述べている。うち、オンライン販売を含む無店舗小売業の売上は10%から12%成長、1.41兆ドルから1.43兆ドルになり、特にオムニチャネルの小売業が成長すると予測。一方、店舗売上は全体の70%を占める。2023年のGDPの成長は鈍化して1%ほどの増加(2022年は+2.1%)、インフレーションは3%から3.5%と予測されている。
商務省経済分析局は、2022年第4四半期のGDPが2.6%増加(第3推定値)に下方修正したと発表した。第2四半期は年率で2.7%、第3四半期は3.2%、それぞれ増加している。GDP増加要因は、民間の在庫投資、個人消費、住宅以外の設備投資、連邦政府の支出、州など地方政府の支出の増加で、相殺要因は住宅投資と輸出の減少だった。輸入は減少した。2022年全体では、前年比2.1%の増加となり、2021年の5.9%増加からかなり落ちている。増加要因は、個人消費、輸出、民間の在庫投資、住宅以外の設備投資などの増加で、相殺要因は住宅投資と連邦政府の支出の減少と、輸入の増加だった。消費者物価指数は3.6%上昇、食品とエネルギーを除くと4.4%の増加だった。まだ、インフレ傾向は続いている。