4月 25, 2023 会員制倉庫型店 流通業 0

ウォルマートはオムニチャネル小売業として成長しており、最近では広告宣伝の収入を急増させている。2022年には広告収入が前年比で3倍近く増え27億ドルに達したとCEOダグ・マクミランが述べている。

売上及び会員数を増やしている、傘下のサムズ・クラブでも、リーテイル・メディアを拡大しており、広告主とテクノロジー・パートナー及び広告エージェンシーを結びつけ、効果の高い宣伝広告を行えるよう、MAP(メンバー・アクセス・プラットフォーム)のパートナーズ・クラブを発足した。テクノロジーなどを提供するパクビュースカイコマースIQとサービス・パートナーとなるフライウィールスタックラインが協力して、サムズ・クラブの会員に対する最適な宣伝広告のテクノロジーとサービスを提供する。このパートナー・クラブに加わることで、広告主となるブランドやサプライヤーは、最適なテクノロジーや顧客分析の利用が可能となる。既にあるMAPプロダクト・スイートが提供する、数百万の会員の数十億に上る購買履歴と共に、効果的なリーテイル・メディア宣伝が可能となる。また、サムズ・クラブの会員に対して、より良い買物経験を与える。

既に、ペプシ、ハーシーズ、サムスンなどがMAPを利用しており、ブランド認知に加えて、売上増加による相当なリターンを得ている様である。まだこの分野では、ウォルマート全体でも広告収入はアマゾンの1/10以下だが、成長率は高く、今後期待される分野の一つとなっている。