5月 10, 2023 スーパーマーケット 流通業 経済 0

「クローガー」は、今度の日曜日(14日)となる母の日の販促として、一人前$2のブランチ・メニューを発表している。メイン・コースはキッシュ・ロレイン、鮭、クロワッサン、ソーセージ、スイカ、ケール・サラダ、チーズケーキ、オレンジ・ジュース、プロセコ(スパークリング・ワイン)、そしてブーケと豪華版である。

例年、母の日は子供達や父親がレストランに招待して祝うケースが多いが、外食の値段が上がっており、逆に下がっている食材を使って祝ってもらおうという趣向だろう。メニューの内容も充実しており効果的な販促になると思われる。

また別のリリースで、クローガーは、人手不足の食品小売業界で優秀な人材を確保するため、全米で求人を拡大すると発表している。過去数年で19億ドルを人材に投資しており、平均時給は$18から$23.50に引き上げ、福利厚生も完備している。学費補助は最大$21,000をパートタイム社員を含めて提供、トレーニング、社員の保健とウェルネス・プログラムにも投資している。

米国労働省労働統計局が発表した、4月の都会地域の消費者物価指数は、季節調整後前月から0.1%上昇した3月から0.4%上昇、過去12ヵ月では4.9%(季節調整前)の上昇率となり、3月の+5.0%から多少下がった。食品とエネルギーを除くと0.4%上昇(過去12ヵ月では5.5%上昇)した。

食品は±0%(+7.7%)うち外食は+0.4%(+8.6%)、家庭での食費は-0.2%(+7.1%)、エネルギーは+0.6%(-5.1%)、うちガソリンは+3.0%(-12.2%)、燃料油は-4.5%(-20.2%)、電気代は-0.7%(+8.4%)、天然ガスは-4.9%(-2.1%)、新車は-0.2%(+5.4%)、中古車は+4.4%(-6.6%)、アパレルは+0.3%(+3.6%)、医療品は+0.5%(+4.0%)、エネルギー関連以外のサービスは+0.4%(+6.8%)、住居費は+0.4%(+8.1%)、運輸サービスは-0.2%(+11.0%)、医療サービスは-0.1%(+0.4%)だった。

家庭での食費は2ヵ月続けて下がっているが、外食はまだ上がっている。

青果は0.5%、家禽、魚、鶏卵は0.3%、それぞれ下がっている。乳製品は0.7%下がり、特に牛乳は2.0%下がり、2015年2月以降で下げ幅の記録となった。

その他の食品は0.2%上がっており、シリアルやベーカリー商品は、3月に0.6%上昇、4月は0.2%の上昇となった。

外食は0.4%上昇、うちフルサービス・レストランは0.1%、リミテッド・サービスは0.6%上昇した。前年比では8.6%上昇、うちフルサービスは7.2%、リミテッド・サービスは8.2%、それぞれ上昇している。

インフレーションは収まってきているが、まだ元の状態に戻ったわけではなく、今後も金利の上昇が続けば景気後退になる可能性がある。