5月 17, 2023 ディスカウント・ストア リミテッド・アソートメント・ストア 流通業 0

ターゲットは4月29日で終わった2023年度第1四半期の業績を発表した。

ターゲット 2023年度
第1四半期
前年比増減
総売上$24,948+0.5%
営業利益$1,328-1.4%
純利利益$950-5.8%
1株あたり利益$2.05-4.8%
単位:100万ドル、1株あたり利益を除く

既存店売上は横ばいだったが、新店の売上が収益を押し上げた。店舗の既存店客数は0.9%、既存店客単価は0.7%、それぞれ増加したが、既存店デジタル売上が減少した。デジタル売上では、即日サービスが1桁の中間で増加、特にドライブ・アップの売上は1桁の後半で増加した。カテゴリーでは、ビュティー、食品と飲料、家庭必需品などの高頻度カテゴリーが好調だったが、任意購入カテゴリーが低迷した。在庫は同期末で前年比16%減少、任意購入カテゴリーでは25%減少となるが、必需品カテゴリーの在庫が増えて相殺している。第2四半期は、売上の伸び悩み傾向を元に、既存店売上で1桁台前半の減少、1株あたりの利益で$1.30から$1.70を予測している。

四半期既存店増減店舗増減デジタル増減
2022 1st +3.3%+3.4%+3.2%
2022 2nd+2.6%+1.3%+9.0%
2022 3rd+2.7%+3.2%+0.3%
2022 4th+0.7%+1.9%-3.6%
2023 1st 0.0%+0.7%-3.4%
ターゲット既存店売上推移

相対的に堅調な業績である。明日発表されるウォルマートの業績に注目したい。

一昨日レポートしたトレーダー・ジョーズのCEO交代について、オンライン・グローサリーの導入が噂され始めたとみられ、同社のポッドキャストで、経費のかかる不要なサービスはしないと明言している。店舗と商品がブランドとなるトレーダー・ジョーズはしばらく変わらない様である。*トランスクリプトはこちら