世論調査会社のハリスがニュース・メディアのアクシオスと共同で、今年で25回目となる2023年の企業評価100社のランキングを発表した。1位から10位までは、パタゴニア、コスコ、ジョン・ディーア、トレーダー・ジョーズ、チック・フィレイ、トヨタ、サムスン、アマゾン、USAA、アップルとなる。
小売業では、上記に加えてCVS(19位)、ホーム・デポ(25位)、クローガー(27位)、アルディ(33位)、ベスト・バイ(36位)、ウォルグリーンズ(39位)、ノードストロム(41位)、ロウズ(43位)、コールス(45位)、ターゲット(53位)、メイシーズ(60位)、ホビー・ロビー(68位)、ベッド、バス&ビヨンド(74位)、eBay(78位)、JCペニー(79位)、ウォルマート(80位)、ダラー・ジェネラル(83位)、シェイン(85位)、ダラー・ツリー(89位)、ファミリー・ダラー(90位)、ファミリー・ダラー(91位)だった。
小売業で今回初めてランキンングに入ったのは、アルディ、ベッド、バス&ビヨンド、ダラー・ジェネラル、ファミリー・ダラーなどで、低価格小売業が数社選ばれており、消費行動の変化で顧客層が拡大していると推測できる。
この調査は人口動態をもとに選ばれた16,310人を対象に、企業の文化、倫理、社会性、信頼度、ビジョン、成長率、商品とサービスなどの分野で調査した結果を編集した結果である。
上記のランキングで堂々2位に選ばれた、会員制倉庫型チェーン大手のコスコは、5月7日で終わった2023年度第3四半期の業績を発表した。
コスコ | 2023年度第3四半期 | 前年比増減 |
総売上 | $52,604 | +1.9% |
会員費 | $1,044 | +6.1% |
営業利益 | $1,679 | -6.3% |
純利利益 | $1,302 | -3.8% |
1株あたり利益 | $2.93 | -3.6% |
事業地域 | 2023年度第3四半期 | *2023年度第3四半期 |
US | -0.1% | +1.8% |
カナダ | -1.0% | +7.4% |
その他国際 | +4.1% | +8.4% |
全社 | +0.3% | +3.5% |
電子コマース | -10.0% | -9.0% |
消費者の購入カテゴリーが食品など必需品に偏っており、高額な任意購入商品の売上が低迷している。CFOのギャランティは、業績発表時に家財道具、小型家電、宝飾、ハードウェアなどの売上が落ちていると述べている。同社の顧客は、中流以上の世帯や中小ビジネスが多いが、彼らの消費行動にもインフレーションが影響している様である。