食品小売業界誌のプログレッシブ・グローサーが、北米のグローサリー小売チェーン100社を発表している。グローサリーの売上規模でランキングされており、1位から10位までは、ウォルマート、アマゾン、コスコ、クローガー、ウォルグリーンズ、ターゲット、CVS、サムズ・クラブ、アルバートソンズ、アホールド・デルヘイズで昨年と変わっていないが、詳細を見ると多少違った様子が伺える。ウォルマートは、売上が前年比で6.96%増加しており、店舗数は5,317ヵ所で12%増えている。アマゾンの売上は0.08%減少、店舗数は600ヵ所となり9.4%減っている。2桁以上売上を伸ばしたのは、コスコ(+16.9%)とサムズ・クラブ(+14.67%)、売上が伸び悩んだのはウォルグリーンズ (+0.15%)とターゲット(+2.94%)で、残りは1桁台後半の売上成長だった。合併を進めているクローガーとアルバートソンズは、それぞれ+7.52%、+7.95%と堅調だった。
これだけで全てが分かる訳ではないが、パンデミックで急成長したアマゾンとターゲットが、2022年に入りインフレーションや消費行動の変化によって大きく影響を受けた様である。ウォルマートも同様な影響を受けているが、機敏に売価戦略と生産性改善策を進めた事が幸いしていると思われる。