6月 2, 2023 スーパーマーケット 流通業 経済 0

東海岸で人気の高いスーパーマーケット・チェーンのウェグマンズは、ボストン郊外のネイティックある店舗を、今夏で閉店すると発表した。2018年に開店したこの店舗は、ボストンから34キロほど西の地域にある「ネイティック・モール」に入居しており、2層で店舗面積は134,000平方フィート(約12,449平米)、社員数365人で運営されており、ウェグマンズの店舗網で最も大きい店の一つである。店舗の現社員には、閉店後地域の他の店舗での雇用が提供される。同社のニュー・イングランド地域の人事部のディレクターであるブライアン・マケンドリックは、「難しい決断でしたが、社員、お客様、地域にとって、長期的に利点が多いと判断しました。残念ながら、通常の立地と違うこの店舗では、我々のビジネス・モデルに沿う充分な数のお客様に来てもらう事が出来ませんでした。今後ネイティックの地域で新たな店舗が開店できるように努力します。」と述べている。同社は、大ボストン地域で、ここ以外に5ヵ所の店舗を運営しており、2,700人ほどの社員を雇用している。同社は、現在110ヵ所の店舗を東海岸で展開、地域の顧客に人気の高いスーパーマーケットとして知られている。

Wegmans, 1245 Worcester St, Natick MA 01760 *写真はウェグマンズ広報提供

大型モール内の食品スーパーマーケットは、日本ではよく見られるが、アメリカでは最近あまり見られなくなっている。駐車場や買物頻度、動機の違いなどで飲食には使われるが、グローサリー販売が難しい様である。南カリフォルニアでも、ウェストサイド・パビリオンにあったボンズも閉店、今でもあるのは、ウェストフィールド・センチュリー・シティーのゲルソンズくらいだと思う。ここは、ビバリー・ヒルズに近く、競合店が少ないのか、結構繁盛している。また、高級食品とレストランのあるイータリーも入っている。

それでも、最近はモール内のスーパーマーケットが復活し、メイシーズやターゲットが閉店した跡に99ランチ・マーケットなどが入居しているとロサンゼルス・タイムスが報じている。ただ、モール自体が廃れてきており、かなり有利に誘致された結果かも知れない。

労働省労働統計局は、2023年5月の就労者数が33.9万人増え、失業率は4月の3.4%から3.7%に上昇したと発表した。就労者数が特に増えたのは、専門職とビジネス・サービス、政府、ヘルスケア、建設、運輸倉庫、そして社会扶助だった。

失業者総数は610万人に増加、労働参加率は62.6%に、人口比では60.3%でほぼ変わらなかったが、2020年2月(コロナ以前)時点の、それぞれ63.3%/61.1%よりは多少低い。就労希望を持っているが働いていない人達の数は550万人に微増した。うち潜在失業者数は、ほぼ変わらず150万人だった。彼らは労働市場から離れており、過去1年間に仕事を探した事があるが、至近の4週間に求職していない為、失業者として数えられていない。農業以外の民間の平均時給は11セント(+0.3%)上昇し$33.44で、前年比4.3%上昇している。製造業で管理職以外の社員の平均時給も13セント(0.5%)上昇し$28.75だった。

主な雇用数の前月からの増減は、建設が+25、製造業が-2、卸し業が+1.1、小売業が+11.6、運輸倉庫が+24.2、公益事事業が+0.1、情報産業が-9、金融+10、専門職/ビジネス・サービスが+64、民間の教育保健業界が+97、レジャー産業が+48、その他サービスが+10、公務員数が+56だった。(単位は千人)