- メイシーズ百貨店は4月29日で終わった2023年度第1四半期の業績を発表した。
メイシーズ百貨店 | 2023年度第1四半期 | 前年比増減 |
総売上 | $4,982 | -6.8% |
営業利益 | $244 | -47.1% |
純利利益 | $155 | -45.8% |
1株あたり利益 | $0.56 | -42.9% |
既存店売上は、直営部門で7.9%減少、ライセンス販売を含むと7.2%の減少した。メイシーズでは、既存店売上が、直営部門で8.7%減少、ライセンスを含むと7.9%減少、ブルミンデールでは、直営部門で3.9%減少、ライセンスを含むと4.3%減少した。
2023年度全体では、景気不透明感によって、売上で228億ドルから232億ドル、1株あたりの利益で$2.70から$3.20に予測を下方修正している。
- ノードストロム百貨店は、4月29日で終わった2023年度第1四半期の業績を発表した。
ノードストロム百貨店 | 2023年度第1四半期 | 前年比増減 |
総売上 | $3,064 | -11.6% |
営業利益 | $50 | -31.5% |
純損失 | -$205 | -31.5% |
1株あたり損失 | -$1.27 | -25.0% |
同社は、今期カナダ部門の店舗閉鎖の費用、3億900万ドル計上している。期末の店舗数は、ノードストロム百貨店が94ヵ所、ローカルが7ヵ所、ASOSが1ヵ所、ラック店が243ヵ所、クリアランス店が2ヵ所、全体で347店舗となり前年比で9店舗減っている。
2023年度全体では、カナダ店舗閉鎖の影響を含み、総収入で4.0%から6.05%の減少、調整後1株あたりの利益で$0.60から$1.00を予測している。
- コールス百貨店は、4月29日で終わった2023年度第一四半期の業績を発表した。
コールス百貨店 | 2023年度第1四半期 | 前年比増減 |
総売上 | $3,355 | -3.3% |
営業利益 | $98 | +19.5% |
純利益 | $14 | ±0% |
1株あたり損失 | $0.13 | +18.2% |
既存店売上は、前年比で4.3%減少、粗利は0.67%改善した。
2023年度全体では、売上で2%から4%の減少(閏年の影響1%ほど含む)、1株あたりの利益で$2.10から$2.70で、以前の予測を変えていない。設備投資は、店舗のリフレッシュとセフォラ店舗内店舗の拡大などで6億ドルから6.5億ドルを計画している。
百貨店チャネル全体の売上を商務省の統計で見ると、2月から4月までの2023年の売上は、前年同期で0.62%の増加となる。上記を見ると、廉価なコールスが比較的堅調な売上を上げており、消費者によるトレード・ダウンが起きていると推測される。昨日発表された良好な就労状況にも拘らず、消費者のサービス消費の増加と共に、インフレーションや先行き不安によって、商品消費がさらに落ちてきている様である。