6月 29, 2023 スペシャリティー・ストア 流通業 0

全米42州とワシントンDCに500ヵ所以上の店舗を展開するトレーダー・ジョーズは、食品のスペシャルティ・ストアとしてロイヤルティの高い常連客を多く持っている。同社は、徹底したローコスト運営でも知られており、店舗にも不必要な経費はかけず、同社の配送トラックには社名やロゴなどはなく、通常のトラックを使用している。こういった経営努力で節減された経費分で売価を下げ、顧客に奉仕しているのである。それでも、店舗数が500ヵ所を超え、これまで使われているカリフォルニア州フォンタナとストックトンの2ヵ所の配送センターだけでは、商品配送が間に合わなくなってきている様である。ロサンゼルス・デイリー・ニュースによると、カリフォルニア州のパームデールに100万平方フィート(約9.3万平米)の広さをもつ、配送センターの建設を今年12月には着工する。完成予定は2024年の第4四半期で、稼働すると800人から1,000人の社員で運営される。施設は、ハブ(配送)、冷凍倉庫、事務所で構成され、配送は南カリフォルニア全域の店舗に行われるそうである。

500店以上の店舗だと、もう少し配送センターが多いと思ったが意外である。ただ、カリフォルニア州に店舗が集中しているのは事実で、情報データを集めているスクレイプヒーロー(ScrapeHero)によると、全米で563ヵ所の店舗のうち193店舗がカリフォルニア州、ニューヨーク州が33店舗、フロリダ州が26店舗と続き、他の地域ではそれ以下の店舗数である。20-30店舗だと配送センターを運営するには効率が悪く、配送はベンダーに依頼されていると思われる。店舗配送の商品コストも多少違うと思われるが、バナナなどは全店一本19セントで販売している。一方、有名なチャールス・ショーのワインは、他州ではカリフォルニア州に比べて高くなっている。いずれにしても、インフレーション下でも、価格競争力が高いのは間違いないトレーダー・ジョーズである。