8月 14, 2023 会員制倉庫型店 流通業 0

会員制倉庫型チェーン大手のコスコの成長が鈍化している。2022年前半までは2桁台で前年比既存店売上が成長していたが、その後下がり始め、今年後半は少し戻ってきているが7月の時点で、全社で+5.0%、国内で+4.5%となっている。一方、競合しているウォルマート及びサムズ・クラブは市場シェアを増やしてきている。ウォルマートは毎月の売上状況を発表していないが、今週後半発表予定の第2四半期の業績はかなり良いとの業界予測である。因みに第1四半期の既存店売上は、ウォルマートが+7.4%、サムズ・クラブが+7.0%だった。コスコの同等な期間の既存店売上は全社で+3.5%、国内で+1.8%だった。

また、コスコの会員費は、前回2017年に値上げされており、今年は値上げされると予測されているが、今のところ発表されておらず、市場の様子を見ているとみられる。添付のスクリーン・ショットは、割引サイトのグルーポンが送ってきたメールで、コスコのデジタル会員証を1年間$45でセールしている。また、$250以上の旅行パッケージを購入すると$40の値引きも提供される。通常の会員費である$60と比べると25%以上の割引となる。会員費の割引はほとんどしないコスコなので珍しい販促である。

これらの事実から考察すると、売上がインフレーション下で予測通り成長していないと思われる。要因としては、ブランド数が限られており、付加価値の高い商品に絞られているコスコに比べ、ウォルマートは各プライス・ポイントで相当な品揃えがある。傘下のサムズ・クラブでも同様で、特にオンライン販売は、コスコが店舗より割高なのに対して、サムズ・クラブは同価格で提供している。ウォルマートでも、グローサリー・ピックアップや配達を店舗価格で提供しており、無制限配達のプラス会員も急増してきている。ダグ・マクミランの成長戦略は成功している様である。