スーパーマーケット・チェーン大手のクローガーは、8月12日で終わった2023年度第2四半期の業績を発表した。
クローガー | 2023年度第2四半期 | 前年比増減 |
総売上 | $33,853 | -2.3% |
営業損失 | -$479 | NA/前年は$954の利益 |
純損失 | -$180 | NA/前年は$731の利益 |
1株あたり利益 | -$0.25 | NA/前年は$1.01の利益 |
既存店売上は、ガソリン販売を除いて、前年比1.0%増加(PBMのエクスプレス・スクリプツとの契約破棄による調剤売上減少影響を除くと2.6%増加)、デジタル販売は12%増加した。今期、オピオイド関連の賠償金14億ドルを計上している。
同社CEOのロドニー・マクマレンは、売価投資、パーソナライズされた商品などで、厳しいマクロ環境にある顧客に奉仕したと述べている。2023年度全体では、ガソリン販売を除いた既存店売上で1.0%から2.0%の増加(上記の調剤売上の減少を除くと2.5%の増加)、調整後1株あたりの利益で$4.45から$4.60、設備投資で34億ドルから36億ドルの予測を再確認している。今年後半に関して、インフレーションの鈍化はあるが、消費者に対する経済的圧迫は変わらず、年度全体予測の下限に近い既存店売上になると予想している。
この業績は、昨日正式発表された店舗売却案とともに、アルバートソンズとの合併承認に有利に働く可能性がある。ウォルマートUSの第2四半期の既存店売上は6.4%増加、クローガーよりかなり好調で、競争力が高いことを示している。つまり、合併が完了しても、クローガー/アルバートソンズがグロサリー市場を独占する可能性は低いと見做され易くなると思われる。合併により生産性が増し、売価がさらに下がれば、消費者には有利になるからである。