9月 14, 2023 アパレル オフィス用品 オンライン・リーテイラー オート用品ストア カタログ販売 カー・ディーラー コンビニエンス・ストア ジェネラル・マーチャンダイジング・ストア スペシャリティー・ストア スポーティング・グッズ スーパーマーケット ダラー・ストア.チェーン ディスカウント・ストア デパートメント・ストア ドラッグ・ストア ファーニチャー・ストア ヘルス&ビューティー ホーム・インプルーブメント・センター ホーム・ファーニッシング リミテッド・アソートメント・ストア 会員制倉庫型店 家電・電子機器チェーン 流通業 経済 0

スーパーマーケット・チェーン大手のアルバートソンズは、グローサリーのピックアップと配達の30分サービスとなる、「フラッシュ」サービスを発表した。数千の必需品が含まれ、売価は店舗と同じで、注文後最短30分で用意/配達される。同社の店舗バナーであるアルバートソンズ、セーフウェー、ボンズ、ジュール・オスコ、ショーズ、アクミ、トム・サムなど2,000ヵ所以上の店舗で利用できる。このサービスは、パソコン又は同社のアプリで注文でき、一回あたり$3.95で店舗ピックアップ、配達は$11.95で提供される。無制限配達を得られる定期契約のフラッシュパスの会員(月額$12.99又は年額$99)には、注文毎$2のチャージで提供される。配達の場合は地域によって30分から50分の間に届く。

30以内の配達は、2021年後半、ニューヨーク地域で起業の配達会社を中心に数社が提供し始めたが、その翌年の夏までに大部分が撤退している。最近の最速サービスは、大手が中心となっており、ウォルマート、クローガー、アルディ(インスタカート)、そしてアルバートソンズなどが参入している。グローサリー・ピックアップと配達が一般化してきており、多少の手数料を支払っても利便さをとる顧客が増えているのだろう。一方、経済的圧迫を感じる消費者も多く、どのくらいの需要があるかは分からないが、FOMO現象かもしれない。

商務省国勢調査局が発表した2023年8月の小売売上高は、2023年7月から0.6%増加し、休日、営業日の違い及び季節を調整済み(価格変化は含まず)で6,976億ドル、前年比では2.5%の増加となった。2023年6月から8月までの3ヵ月間の合計額は、前年比2.2%増加、2023年6月から 7月の変化は、0.7%増加から0.5%増加に改訂された。車と用品,ガソリン販売を除くと0.2%増加(前年比+3.6%)、フード・サービスを除く小売だけだと0.6%増加(+1.6%)となる。
販売チャネル別売上推移は次の通り:

販売チャネル2023 8月/7月2023年/2022年
車と用品+0.3% +4.4%
家具と家庭雑貨-1.0% -7.8%
家電・電器製品+0.7% -1.8%
住宅資材とガーデン用品+0.1% -4.9%
食品と飲料+0.4% +2.1%
グローサリー・ストア+0.4%+2.1%
健康美容商品+0.5% +7.8%
ガソリン販売+5.2% -10.3%
衣料とアクセサリー+0.9% +1.3%
スポーツ用品・趣味・書籍・音楽-1.6% -1.4%
ジェネラル・マーチャンダイズ+0.3%+2.0%
百貨店+0.3%-3.4%
その他の雑貨チェーン-1.3% -0.4%
無店舗販売±0%  +7.2%
フード・サービス+0.3%+8.5%
2023年8月の小売売上高状況 出典:商務省国勢調査局

8月の小売高は堅調に伸長した。8月の売上高が前年比で減少したのは、家具と家庭雑貨、家電と電器製品、住宅資材とガーデン用品、ガソリン販売、スポーツ用品他、サブ・カテゴリーの百貨店、その他雑貨チェーンとなる。8月の前年比物価指数上昇率3.7%を上回って増加したのは、車と用品、健康美容商品、無店舗販売、フード・サービスとなる。無店舗販売の90%以上を占める電子コマースは、7月はアマゾンのプライム・デーのセールなどで好調だった後、横ばいの売上を維持している。フード・サービスも成長が少し鈍化しているが堅調である。