スーパーマーケット・チェーン大手のクローガーは、同社が展開するフルフィルメント・ネットワークの配達センターとなるスポーク施設を、コロラド州ジョンズタウンにも開設したと発表した。この開設により、クローガーの数多いフレッシュ商品が、北コロラド地域で展開するキング・スーパーズの顧客宅に速やかに届けられる様になる。同施設は70人ほどの社員で運営され、コロラド州オーロラにあるオートメーションされたカスタマー・フルフィルメント・センター(CFC)から届くオンライン注文商品を、20件の注文を収納できる配達バンを使って、施設から最大90分の地域の顧客宅に配達する
クローガーは、現在8ヵ所のCFCを、オハイオ州モンロー、フロリダ州グローブランド、ジョージア州フォーレスト・パーク、ウィスコンシン州プレザント・プレイリー、テキサス州ダラス、ミシガン州ロミュラス、コロラド州オーロラ、そしてメリーランド州フレデリックで運営しており、追加の施設建設も計画されている。
クローガーのCEOであるロドニー・マクマレンは、ラスベガスで開かれている「グローサリー・ショップ」のコンフェレンスに参加しており、同社のアルバートソンズとの合併などについて述べたコメントをグローサリー・ダイブがレポートしている。アルバートソンズとの合併のために、400ヵ所以上の店舗をC&Sに売却する件について、以前2つに分けられたアルバートソンズの再統合時に、一部店舗をへイガンズに売却したが、後に閉店する結果となり買い戻した経緯があるので、今回は同じ失敗を繰り返さない様に、売却先の財務状態や社員の継続などの条件を詳しく吟味した。合併の大きな理由のひとつとして、IT投資などの生産性を上げることがあり、数多くの店舗バナーを持つクローガーにとって、システムの統合は、コスト削減だけでなく顧客の利便さも高められる。同社の無制限配達定期契約である「ブースト」の会員の注文は、現在クローガーのグローサリー配達の半分以上を占めており、付帯されるポイントによるガソリン割引などで、世帯収入に関わらず人気が増している。