9月 24, 2023 オンライン・グローサリー販売 スーパーセンター スーパーマーケット ダラー・ストア.チェーン ディスカウント・ストア ドラッグ・ストア リミテッド・アソートメント・ストア 会員制倉庫型店 流通業 0

スーパーマーケット・ニュースが、最近の食品販売チャネルの変化について、投資会社ソロモン・パートナーズのスコット・モーゼスのレポートを紹介している。なんとなく感じていたが、具体的な数字をあげて説明されると納得できる内容であるので、一部を紹介してみたい。グローサリー・ストアとは、スーパーマーケットではなく、スーパーセンター、クラブ・ストア、ディスカウント・グローサーズ、ダラー・グローサーズ、ドラッグ・グローサーズ、オンライン・グローサーズ、スペシャルティ/エスニック・グローサーズ、そしてスーパーマーケット・グローサーズの全てを含む。20年前にはグローサーが32,107店舗あったが、その後20年で39,000店舗が増え2倍以上となり、増えたのはほとんどが、スーパーマーケット以外のフォーマットである。同様に売上は、270億ドルから1,280億ドルに4倍に増加、伸びたのは、ウォルマート、アマゾン、コスコ、ターゲットなどである。消費者が主にグローサリーの購入をするのは、20年前は79%がスーパーマーケットだったが、現在は38%に減り、残りの62%はディスカウンターとなる。グローバルでみると、ウォルマート/サムズ・クラブが3,820億ドルの売上でトップ、コスコ、アルディ、クローガー、アマゾンと続く。アルディUSは、20年間で680店舗から2,800店舗に増え、売上は30億ドルから200億ドル(買収したウィン・デキシーを含めると270億ドル)に成長している。オンライン・グローサリーの現在のシェアは、アマゾン(ホール・フーズ・マーケット含む)が68%、ウォルマート/サムズ・クラブが65%、ターゲット/シップトが28%、コスコが17%、クローガーが14%、アホールド・デルヘイズが14%、アルディが11%、パブリックスが9%、アルバートソンズが6%、BJ’sが5%となり、10社中7社がスーパーマーケット以外のディスカウンターとなる。他にもEBITDA、時価総額、組合加盟状況などを比較している。結論として、クローガーとアルバートソンズの合併は、消費者と両社の社員にとって良く、必要だろうと結んでいる。

大分前の書籍で、小売業のライフスパンを述べた文献があった。文中で各小売業のライフスパンを棒グラフにして比較しており、スーパーマーケットは1930年代に登場、2020年の時点ではまだ続いていたが、そろそろ衰退期に入っているのかもしれない。図は、上記の書籍を参考に筆者が2004年に作成、その後調整したものだが、すでにかなり変わっている様である。