会員制倉庫型チェーン大手のコスコは、9月3日で終わった2023年度第四4四半期及び通年の業績を発表した。
コスコ | 2023年度第4四半期 | 前年比増減 | 2023年度 | 前年比増減 |
総売上 | $77,430 | +9.4% | $237,710 | +6.7% |
会員費 | $1,509 | +13.7% | $4,580 | +8.4% |
営業利益 | $2,781 | +11.4% | $8,114 | +4.1% |
純利利益 | $2,160 | +15.0% | $6,292 | +7.7% |
1株あたり利益 | $4.86 | +15.7% | $14.16 | +7.8% |
事業地域 | 2023年度第4四半期 | 2023年度 |
US | +3.1% | +4.2% |
カナダ | +7.4% | +8.1% |
その他国際 | +4.4% | +7.6% |
全社 | +3.8% | +5.2% |
電子コマース | -0.6% | -4.8% |
今期の結果は予測より良く、任意購入商品である高額商品販売が伸びない中、生活必需品の売上成長が目覚ましかった。徹底的な低価格と、ロイヤルな顧客に支えられ、客数は国内で5%ほど増加した。また、ガソリンの低価格も来店頻度を上げている。有料会員数も8%ほど増えており、会員費収入は13.7%増加した。クリスマス・ツリーやホリデーのデコレーション、玩具などの在庫が整っており、売れ行きは良いと述べている。これまで遅れていたデジタル・サービスを改善しており、特にアプリのアップデートを行なった。例えば会員証のデジタル・カード、サイトを刷新し、商品検索を簡単にした。メッセージの機能も加え、アプリ画面の広告のスペースを新設した。眼鏡のデジタル・ストアも開設、バーチュアルでメガネを選び注文することが可能となった。すでにアプリのアップデートを三度行っており、今後も毎月の様に改善していく計画である。結果、アプリ・ストアのレートは2.3から4.7(今日は4.8)に改善している。

デジタル分野では先行している、サムズ・クラブに追いつこうとしている様である。しばらく前から会員費の値上げが噂されているが、投資家とのコンフェレンスでは、まだ決定していないと述べており、年末を前の値上げは考えにくく、来年に持ち越される様である。コンフェレンスでは触れていなかったが、会員費収入の増加の一部は、購入時の会員証確認を厳密にした結果かも知れない。