9月 27, 2023 会員制倉庫型店 流通業 0

会員制倉庫型チェーン大手のコスコは、9月3日で終わった2023年度第四4四半期及び通年の業績を発表した。

コスコ 2023年度第4四半期前年比増減2023年度前年比増減
総売上$77,430+9.4%$237,710+6.7%
会員費$1,509+13.7%$4,580+8.4%
営業利益$2,781+11.4%$8,114+4.1%
純利利益$2,160+15.0%$6,292+7.7%
1株あたり利益$4.86+15.7%$14.16+7.8%
*100万ドル(1株あたり除く)
事業地域2023年度第4四半期2023年度
US+3.1%+4.2%
カナダ+7.4%+8.1%
その他国際+4.4%+7.6%
全社+3.8%+5.2%
電子コマース-0.6%-4.8%
既存店売上状況 *ガソリン売価の変動と為替は除く

今期の結果は予測より良く、任意購入商品である高額商品販売が伸びない中、生活必需品の売上成長が目覚ましかった。徹底的な低価格と、ロイヤルな顧客に支えられ、客数は国内で5%ほど増加した。また、ガソリンの低価格も来店頻度を上げている。有料会員数も8%ほど増えており、会員費収入は13.7%増加した。クリスマス・ツリーやホリデーのデコレーション、玩具などの在庫が整っており、売れ行きは良いと述べている。これまで遅れていたデジタル・サービスを改善しており、特にアプリのアップデートを行なった。例えば会員証のデジタル・カード、サイトを刷新し、商品検索を簡単にした。メッセージの機能も加え、アプリ画面の広告のスペースを新設した。眼鏡のデジタル・ストアも開設、バーチュアルでメガネを選び注文することが可能となった。すでにアプリのアップデートを三度行っており、今後も毎月の様に改善していく計画である。結果、アプリ・ストアのレートは2.3から4.7(今日は4.8)に改善している。

デジタル分野では先行している、サムズ・クラブに追いつこうとしている様である。しばらく前から会員費の値上げが噂されているが、投資家とのコンフェレンスでは、まだ決定していないと述べており、年末を前の値上げは考えにくく、来年に持ち越される様である。コンフェレンスでは触れていなかったが、会員費収入の増加の一部は、購入時の会員証確認を厳密にした結果かも知れない。