11月 19, 2023 オンライン・リーテイラー ディスカウント・ストア フードサービス 流通業 経済 0

今週の木曜日(23日)は感謝祭の日となり、翌日はブラック・フライデーのセール日となる。各社セール商品を宣伝しており、お買い得商品が集められている。一部の商品は売価がかなり下がっており、消費者にとっては良いディールが得られやすくなっている。

添付の小売売上高の前年比伸長率を見ると、小売売上は今年に入ってあまり伸びておらず、第3四半期は前年比4.6%増加(自動車、ガソリン、建築資材、フードサービスを除く)、これを上回っているのはフード・サービス(+10.1%),オンライン販売が90%ほどを占める無店舗販売(+8.4%)だけである。ディスカウントや百貨店を含むジェネラル・マーチャンダイズ(+2.3%)と、スーパーマーケット(+1.8%)は、物価指数の上昇率を下回っている。つまり食品関連はデフレ気味となっており、ユニット数の伸びが売価の下降幅を補いきれていない事になる。先日のウォルマートの株価の下落も、グローサリー販売の比率の高い同社の成長鈍化を予測したものと思われる。一方、ジェネラル・マーチャンダイズも売価が下がってきており、その販売比率の高いターゲットやアマゾンにとってはホリデー商戦への期待が高まっている様である。経済的圧迫を受けている消費者も多くなっているが、年末のホリデー・ショッピングは、年に一度のイベントであり、小売業界にとっては最も重要な時期となる。