11月 29, 2023 ダラー・ストア.チェーン 流通業 経済 0

ダラー・ストア・チェーン大手のダラー・ツリーは10月28日で終わった2023年度第3四半期の業績を発表した。

ダラー・ツリー 2023年度第3四半期前年比増減
総売上$7,309.1+5.4%
総収入$7,314.8+5.4%
営業利益$301.7-21.0%
純利利益$212.0-20.6%
1株あたり利益$0.97-19.2%
単位:100万ドル、1株あたり除く

既存店売上は、ダラー・ツリーで5.4%増加、ファミリー・ダラーで2.0%増加、全体では3.9%増加だった。1株あたりの利益には、ファミリー・ダラー部門でのPB商品のリコールに関する経費が$0.05含まれている。

今期197ヵ所で新開店、8店舗を閉鎖し、16,622店舗チェーンとなっている。うちダラー・ツリーは8,272店舗、ファミリー・ダラーが8,350店舗となる。

2023年度全体では、低所得世帯の消費の低迷と任意購入商品ミックスの縮小などが続くと予想、1株あたりの利益で$5.81から$6.01を予測している。

業績発表時のコンフェレンスで、同社CEOのドレーリングは、年間世帯収入12.5万ドル以上の富裕層の顧客増加による既存店売上増加、ファミリー・ダラーの不調と同部門の店舗網の見直し、リ・ブランディングや移転/閉鎖も検討すると述べている。

この顧客環境は、生活必需品の売上ミックスが高いウォルマートにも共通しており、ホリデー商戦での積極的なセールに表れていると思われる。

経済分析局は2023年3四半期の実質GDPが、2次推定で年率5.2%増加したと発表した。2023年の第2四半期には2.1%増加している。GDP増加要因は、個人消費、民間の在庫投資、輸出、地方自治体の支出、連邦政府の支出、民間の住宅投資、民間の住宅以外の設備投資の増加で、相殺要因となる輸入は増加した。

第3四半期のGDP物価指数は3%上昇で前推定と変わらず、個人消費の物価指数は2.8%、食品とエネルギーを除くと2.3%、それぞれ上昇した。これらは前推定から0.1%下げられた。

個人所得は2,183億ドル増加(前推定より188億ドル増加)した。個人の可処分所得は1,440億ドル増加(+2.9%)で、前推定より482億ドル上げられた。物価調整後の実質可処分所得は0.1%増加、これは前推定より1.1%上げられている。 

個人の貯蓄額は8,154億ドルで、前推定より510億ドル増加している。貯蓄率は4.0%となり、前推定より0.2%上げられた。第2四半期の貯蓄率5.2%よりは下がっているが、好調だった感謝祭週末のホリデー商戦をみると、物価上昇が収まり、所得の伸びによって消費者の購買力はそれほど下がっていない様である。