9月 6, 2021 オンライン・リーテイラー 流通業 0

オンライン・グローサリー配達ビジネスとして起業されたインスタカートは、パンデミックによって2020年から急成長を遂げたが、今年に入ってマイナス成長となっている。ブルームバーグによると、オンライン・グローサリーのピックアップ/配達の前年度比は、ウォルマート、インスタカート、シップト、ピーポッドなどで全てマイナス成長となっている。一方市場シェアは、スタティスタによるとウォルマートが47%、インスタカートが45%、シップトが6%、ピーポッドが1%、フレッシュダイレクトが1%となり、上位2社で90%以上を占めている。今年に入りCOVID-19の新規感染者の減少とともに、消費者はピックアップ/配達から店舗購入にシフトしてきているため、ウォルマートでは、オンライン・グローサリーの採算性を上げるため、宣伝広告ビジネスに注力しており、今年の第2四半期には、広告収入が前年度比倍増したと述べている。インスタカートは、最近、フェースブックの重役だったフィジ・シモをCEOとして迎え、テクノロジー会社としての将来の成長を計画している。その第一歩が、デジタル宣伝広告ビジネスの追求となる。しかしこの分野もグーグルを筆頭に、フェースブック、アマゾン、ウォルマート、クローガーなど競争が激化してきている。また、メーカーなどが負担する宣伝広告収入の追求は、インスタカートの顧客である小売業を阻害する可能性もある。株式上場が近いと言われているインスタカートだが、黒字化への道はまだ険しい様である。WSJ

パンデミック後もある程度は定着すると言われているオンライン・グローサリーだが、商品カテゴリーや顧客層によって左右され、一般大衆の利用は減ると予測される。以前も述べたが、この業界の統合は間違いなく起こる。